はい違いました! どうせアレでしょ?「劇画狼のことだから、今回もまたタクシーが無差別に人を轢き殺しまくる話とかやるんだろ~な~」とかって思ってたでしょ?
やらないですよ!
っていうかタクシーが無差別に人を轢き殺しまくるマンガとか、この世に存在しないし!!
ということで、僕が今一番読ませたいホラー短編、オガツカヅオ「よふさぎさま」、いかがだったでしょうか。
この企画をスタートできると決まった時に、まっ先に頭に浮かんだのがオガツカヅオという作家でした。(サイコ工場の時も同じことを言ってますが、定型文だと思っておいてください) で、なぜここで一気に趣向を変えてオガツ先生なのかというとですね、結論を言ってしまうと、とにかくホラーマンガブームが来て欲しいわけですよ。昔の勢いを取り戻す、とかじゃなく、それ以上の前代未聞の。
ホラー雑誌が復刊される、結構。ファンが盛り上がる、結構。でもそれだけじゃ村の祭の規模がでかくなってきただけって感じなので、最終的にって所まで行ってほしいなと。 この企画のスタート時にも言いましたが、ホラーマンガはホラーファンのためだけにあるんじゃなく、奇想を楽しみたいすべての読者のためにあるんだと常々思ってます。じゃあそのために我々読者はどうするか。
…はい、みんな不正解。 ホラーマンガ読みじゃない人にホラーをすすめるときに一番やっちゃいけいないのが「ほら!こんなに怖いよ!グロいよ! 気持ち悪いんだよ!」ってところを推すやつ。あなたが今やってるそれ、最悪。タクシーが無差別に人を轢き殺しまくる話を一発目に出した劇画狼さんももちろん連帯責任。
いや~アレね、やってる方はすげえ楽しんだけどね、嫌がる人に血とか内蔵とか粘膜とか押し付けてね。もう脳みその強姦スイッチが入ってるだけですからね。ダメゼッタイ案件ですよマジで。 怖いから、血が出るから、人が死ぬから嫌だって言ってんのに、自分が気持ちよすぎるから気付いてないの。それが嫌だっつってんのに。
じゃあ何が一番正解に近いのか。 だからここでオガツカヅオなんですよ。 代表作「りんたとさじ」をお読みになった方はご存知かと思いますが、ここまでのことを血の一滴も出さずにやってのける人ですからね。 個人的にはオガツ先生のことを、今後のホラーマンガにとっての最大のキーマンの一人じゃないかと強く思っています。
上で言った「ホラーマンガがホラー雑誌に縛られずに、一般誌で好き放題暴れる」って件に関して、「一般誌に殴りこんでいって、ライトなマンガ読みをホラーマンガの虜にして来てくれ!」と思う作家さんが個人的に3人いらっしゃいまして、そのうちの一人であるオガツ先生の活躍を心から願っております。あとの2人も近日中に登場予定なのでお楽しみに。 あと、「よふさぎさま」についても簡単に触れておくと、よふさぎさまいないですね多分。(適当に暴論)
以上、今後もこういう静かで怖くて素晴らしい作品をたくさん紹介できるよう、精進してまいります。
さあ、次回は西野マルタの肉弾相撲ホラーだ! バッチバチに楽しいゾ!(言ったことを一瞬で忘れる人)
《初出》
シンカンvol.1 収録 2009年11月 朝日新聞出版刊

オガツカヅオ先生 お仕事情報
「ホラーコミック レザレクション」 https://fundiy.jp/project/HorarezaProject
星野茂樹 原作「ことなかれ」(作画担当)
朝日新聞出版 隔月誌ネムキ+(プラス)にて連載中
「りんたとさじ」電子書籍 https://www.amazon.co.jp/dp/B00J919VBU
オガツカヅオ Twitter  https://twitter.com/ogatukaduo
更新日

劇画狼

vvolfbooks

マイナーマンガ紹介ブログ・なめくじ長屋奇考録の管理人&特殊出版レーベル・おおかみ書房編集長。得意ジャンルはエロ劇画とコンビニコミックス。好きなマンガは将太の寿司。