サイコ工場や西野マルタをどこでも誰でもスマホで読めて、中高生がLINEで回し合う狂った未来が作りたいと願って生まれたエクストリームマンガ学園ですが、ついにこの日がやってまいりました。
優秀な人種ゴリラとの結婚生活で幸せをつかみ強く生きる女性の怪奇ドラマ、ゴ・リ・ラ・と・の・結婚!!
それは優秀な人種ゴリラとの結婚生活で幸せをつかみ強く生きる女性の怪奇ドラマ!
(このフレーズをみんなで叫びたいだけなので何度も言います)
さて、知らない方のために再度説明しておくと、この「ゴリラとの結婚」ですが、グッピー書林から2003年に発売された『トルコ星座の男たち』に収録され、その圧倒的なビジュアルショックで我々を虜にした作品です。
が、発売当時には前編の原稿が発掘できず、後編だけが収録されて異常なもやつきを生んだ伝説のカルト作品という感じですね。
最近前編が発掘されて、完全版も発売されたんですが、我がエクストリームマンガ学園編集部としては、もちろん十数年前に我々が味わったその気持ちを追体験していただけるよう、後編だけの掲載とさせていただきました!(堂々と言うことではない)
いや、マンガとしてはそりゃあ前編から読むのが当たり前だと思いますよ。でもね、今このタイミングでまた、十数年前の自分たちと同じように「後編から読んで」『前編早く!』という気持ちを持ってもらえるような機会を作れたら、それって必要のない負のループをわざわざ生み出せてて最高じゃないですか。もちろん「後編から読むのが正しい読み方だ」なんていう気はありませんので、ちゃんと前編から読みたいという方は新刊(下にリンク貼ってます)を買って読むのがいいと思います(ただ、このコラムを読んでいる時点で後編から読んでいることは決定なので、この助言は「無」です。マンガって自由。)
ということで典型的な「とにかく読んでくれ」作品なので、改めて深く語ることがそんなになかったので珍しく自分語りで尺を稼いでごまかしますが、このゴリラとの結婚が収録されている2003年の『トルコ星座の男たち』の扉に、
我、劇画史に封印された最後の牙をここに開放す!!
この劇画は狼だ!!
犬の仲間にしておくことはこれ以上できない!!
という強烈な詩があるんですが、実はこれが今の劇画狼という名前の元ネタの半分(残り半分はギターウルフに加入するとしたら劇画パートかなという考え)だったりもするので、僕が如何にこの作品に思い入れがあるのかよく分かると思いますし、そもそもこの企画「エクストリームマンガ学園」がなぜ「学園」なのかというと、大西祥平さんがやってらっしゃったサイト「ニュー漫画大学」に倣って「俺も学校の一つでも持っとくか~」と思ったからですし、我ながら本当に自分というものがないなと痛感します。生きていて恥ずかしい。
その他、2016年秋ごろに大西祥平さんに「グッピー書林から前編が出ないんなら、僕に原稿預けてくださいよ!」と厚かましいお願いをしたら大西さんが「いや、ウチで出すから」という流れになって
https://order.mandarake.co.jp/order/detailPage/item?itemCode=1059276542&ref=list http://tacoche.com/?p=13914
↑完全版が出たという裏話もありますが、こういうことを言うとなんかちょっとダサいので、言うのはやめておきます。(全部言った)
まあ出るならどこからでもいいですもんね。第二次飯島市朗ブーム、来てほしいもの。
次回はホワイトデー特集ですよ!(適当)
《初出》
漫画ブラックパンチ 1970年8月号
『トルコ星座の男たち』収録 2003年 グッピー書林
更新日