マイベストフレンド(※1)の皆様、お待たせしました! 飯島市朗『トルコ星座の男たち』よりWeb復刻第2弾、「恐怖の乳房」!
ということですごい。意味が分からない。男が全員バカですごい。
「顔は見ないで」と言われて「女の体が男の俺を呼んだということなんだな」と理解する理屈がすごい。昭和の男ってすごい。セックスが好きですごい。
「あんたにもある愛のセックスを なぜ出そうとしないのよ」も、分かったようで分かりきらなくてすごい。
鼻から顎にかけてと喉と、どういう噛み方をされたらこうなるのかイマイチ分からなくてすごい。自然荘って名前かっこいい。
ラストで唐突に主人公・奇子の行動原理が明かされるのがすごい。弱い女性のためにセックス大好きな昭和の男に復讐するというのが明かされたのはいいけど、それやったら最後のページで食糧にされてる犬とウサギいらんやろというのがすごい。犬がかわいそう。
首を吊られて内臓を掻き出されて、でも多分このあと奇子の乳房から丸呑みされてしまうんだろうなというのを考えると、もう食肉処理いらんやろというのがすごい。犬がかわいそう。「犬がかわいそう」とか「犬いらんやろ」って感想が自然に出るマンガ好き。犬がかわいそうなマンガは全部すごい。犬がしゃべるマンガもすごい。かわいそうな犬の爪が鋭いのもすごくすごい。
ウサギは知能が低い動物なので、食べられてるシーンを見ても心が痛まないのでギリセーフ。ウサギはギリセーフだということが、僕がこの作品を紹介することに対して皆さんに言っておきたいことのすべてです。
次回エクストリームマンガ学園第11回、「優秀な人種ゴリラとの結婚生活で幸せをつかみ強く生きる女性の怪奇ドラマ」、乞うご期待!
※1 エクストリームマンガ学園ファンの界隈名(ももクロ=モノノフみたいな)。
詳細については『暴殺!デスマッチ』参照。
《初出》
『トルコ星座の男たち』収録 2003年 グッピー書林
(「漫画ブラックパンチ」 1972年8月号 掲載)
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