サイコ工場!
(皆さんの応援のおかげで、サイコ工場が単行本になりました。もうお読みいただいたでしょうか。…ということで本日は、単行本を買っていただいた方には「お礼としての豪快オマケ」、また未読の方には「超強力な購買促進剤」ということで、『A FEW MINUTES』をご紹介します。どうですか、最高でしょう。決して「単行本に入れるレベルではなかったから」の未収録ではなく、「最高に面白いけどちょっとサイコ工場じゃないよなあ」を利用して、このタイミングで狙いすまして公開するための秘蔵の1作。「カップリング曲だけどめちゃくちゃ名曲」はベストアルバムに入らない方が無敵な理屈がここで誕生します。さて、『完全版サイコ工場A線』をお読みいただいた方の大多数が、巻末で劇画狼が柄にもなく良いコラムを書いておいしい所を全部持って行こうとしたことを憎んでいらっしゃると聞きました。本当に申し訳ございません。まず、完全版サイコ工場の制作のリーダーシップをまるで自分が取ったかのようにのたまって、申し訳ございませんでした。まったくそんなことはありません。私はただ指示を待って〆切通りにコラムを1本書いただけのボロでございます。また、谷口トモオ先生に熱意溢れる電話をして口説いたと大袈裟なことを言ってしまい、本当に申し訳ございません。ゴリ押しなく、スムーズに話が進み出していたのでございます。また、「ネット上での拡散を狙うため、長い英文タイトルを日本語に改題しよう」と前向きな提案をしたように書いてしまい、申し訳ござんせん。私が、英語のスペルを打つのが面倒だったため、関係者全員に嘘をついて嘘の方向性を打ち立てたのでございます。そして、収録作品の振り分けと順番を必死に考えたなどと宣ってしまい、本当に申し訳ござんせん。あんなものは勘でございます。アミダくじでございます。また、「自分がやるべきは、出来上がってきたものをどうやって繋ぎ伝えるかだ」などと生意気を言ってしまい申し訳ござんせん。周りがすごいスピードで仕事を進めていくので、そのくらいしかやることがなかったのでございます。「出しゃばるのは野暮かもしれないが、できた本が読者に温かく受け入れられるのならばなんでもいい」とも言いましたが、これも申し訳ござんせん。承認欲求がピョコリと顔を出したのでございます。本が温かく受け入れられるかどうかなど度外視して、ただ出しゃばりたかっただけなのでございます。本当の貧困とは、経済力の有無とは関係ない、人間の心の闇に巣食うものなのでございます。最後に、「11/3のイベントで初めてメイン関係者全員が同じ場に揃うので、お互いを労い合いたい」と言っていたのでございますが、客席に美人がいないか呆けた顔で見ているばかりですっかり忘れてしまい、ござんせんござんせん。)
という意味でのサイコ工場!です。
で、何度も言っていますが、「紹介した作家さんが次の話を描くところまで見届けるのがエクストリームマンガ学園」だと思いますので、今回の単行本で見事漫画家として復帰した谷口トモオが次に何をするのか、今はまだ出せる話と出せない話がありますが、サイコ工場プロジェクトの2018年にご期待ください。
最後に、告知時に「ファイト!」を前面に出してしまい本当に申し訳ござんせん。「ホラーマンガの最後のコマを告知に使う反則技」、レッツポジティブシンキングで味を占めたのでございます。いい本がたまたま形になったので今日も黙認されて生かされている、因果者のボロでございます。
【初出】 「アン・ビアン増刊 コミックパイン」1998年10月号 さくら出版
【谷口トモオ情報】
《完全版》サイコ工場プロジェクト http://leedcafe.com/webcomicinfo/psycofactory/
また続報あればここで報告いたします。 サイコ工場未読の方、試し読みもあります!
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