ちょうど時代が昭和から平成に変わる頃、近所の公園の横に「ねこのおねえちゃん」が住んでいました。家から数分のところにあるその家では、野良猫が何十匹も餌付けされ、小学校の帰りに自由に撫でたり餌をやったり出来るので、僕はとてもその家が好きでした。 ある日、一番好きな猫がいないのでおねえちゃんに「どこいったん」と聞くと、「もうすぐ死ぬんや」と、家の軒下に潜り込んでいる猫を指さしました。
猫が死んでほしくないので、爺ちゃんが飼っている庭の池の金魚を3匹盗んで持って行きました。生まれて初めての盗みでした。病気の猫はいませんでした。おねえちゃんは「この家な、もうすぐなくなるんや。マンションになるんやって」と言いました。
いつの間にか病気の猫もおねえちゃんもいなくなって、家は壊され、マンションの工事が始まりました。何とも言えない気持ちで基礎工事をする重機を眺めていると、その下から遺跡が出て、調査のためにマンションは立てられないことになり、ずっと更地のまま放置されセイタカアワダチソウで何も見えなくなりました。
あれはなんだったんだろうな~と母に当時のことを聞いたら、「アンタなに言うとるんや。あの家にはおばあちゃんしか住んどらんかったやろ」と言われました。
ホントあれはなんだったんだろうな~、ということであけましておめでとうございます!

早速ですが毎年恒例人肉クイズやりま~す!

第一問、飢饉の際にはイノシシの肉として食べられていた動物の肉ってな~んだ!

せ~の、人肉!

はい、ふみふみこ先生のファンで今日初めてこの企画を知った方、企画諸々ほぼすべて一人でやった挙句に余韻を台なしにするコラムとセットにしているコーナーなんですよ どうもすみません。
というかふみふみこ先生にもこんな意味不明の文章書くって言ってないですからね。ふみ先生今頃あんな奴に原稿あずけるんじゃなかったって後悔してるんじゃないですかね。
ということで2018年一発目、いかがだったでしょうか。
あくまで個人的な感覚ですが、ふみふみこ作品の好きさのポイントに、「自分の故郷と同じくらいの田舎感を持ってる人の作品だな~」というのがあって、テレビでやってる流行りが遅れて入ってくるタイミングとか服を買いに行く県庁所在地の街まで出る時間とか、年齢も故郷も違うけど「イオンがない時代の同じくらいの街に住んでた感じ」がヤバくて(語彙)、こういう人が描くマンガのキャラたちは限定された情報ゆえの「最善だと思った間違った逃げ道」に全力で走っていって、その結果ふみふみこ全作品の第一話に繋がっていくんだろ~なと思いますね。(〆切前日の深夜のテンションでそれっぽいことを書いていますが中身は一切ないスッカスカの文章です)
ちなみに劇画狼さんが選ぶ「ベスト・オブ・田舎感が同じくらいの作家」、ふみふみこ先生は2位で、堂々の1位は大橋裕之先生です。
2018年、いい滑り出しです!



《初出》
2014年 「ビッグガンガンコミックスSUPER シガレットアンソロジー」 ㈱スクウェア・エニックス


《ふみふみこ先生情報》 Twitter https://twitter.com/fumifumiko23235
Pixiv https://www.pixiv.net/member_illust.php?id=4461150
『qtμt キューティーミューティー』 LINEマンガで連載中!
https://manga.line.me/product/periodic?id=Z0000153
ふみ先生に興味持った方はまずここからどうぞ。無料だし。
『愛と呪い』 yom yomで連載中。
http://www.shinchosha.co.jp/yomyom/
更に深入りしたい人はこっちの連載を。激ヤバ。

更新日

: 劇画狼

マイナーマンガ紹介ブログ・なめくじ長屋奇考録の管理人&特殊出版レーベル・おおかみ書房編集長。得意ジャンルはエロ劇画とコンビニコミックス。好きなマンガは将太の寿司。

 

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