ということでなんなんでしょうか。架空まさる先生の2回目でした。
一昨年、エクストリームマンガ学園の第6回で『夜が走る道』と『先生…』を公開した時の解説コラムで、「架空まさる作品に関しては、ほとんどこのテイスト(魂を死神にぶっこ抜かれた少女がそのまま地獄でもレイプされるとか、クラスメイトに犯されたまま教室の後ろの亜空間に吸い込まれていくとか、ワンダーランドで首吊り死体とSEXするとか黒人が黒すぎるとか)なので機会があればぜひ読んでみてください」。と言っていましたが、その時のそれです。
最後のバッコンの救いのなさのすごさがすごいし、教室!は一切分かりません。要するになんかスゲー&絵がかわいい傑作なんですが(こんな感想を書いて原稿料をもらっています)、色々アレがありまして。
実のところ今回の2作の原稿はその時からすでに預かっておりまして、間を置かずに公開したかったんですが、一年ちょっと空いてしまったのは要するに「面白いと思ったことを力押ししすぎると、バカの人のロック感と勘違いされるのでは」というのがありました。
いつだったかも言ったと思いますが、ここ数年で配慮すべき正義が増えました。どれだけマンガが面白くても、ゾーニングなく昼間っからぶっ放してウワーヤベー!! ってやっていい時代は完全に終わりました。「分かる奴だけついて来い」と言ってかっこいい時代は、完全に終わったのです。(個人の感覚です)
我々90年代鬼畜/悪趣味ブーム育ちの発信者は、憧れたものを自分で今の時代にそのままやらない、やりたい気持ちをセーブする能力が求められています。
もちろんそういうノリはこれからも一部では許されると思いますが、それは「完全に仕上がっている人だけ」が「やり続けていい」というレベルの話で、思い付きでやって「許されている側に残り続けるか」と考えると、自分はそうじゃない。
2018年のエクストリームマンガ学園は、上手くコンプライアンスをコントロールできるように頑張っていきますのでよろしくお願いします。
という感じでちゃんとしたことを書いたつもりですが、じゃあ何故今、こういう作品を公開したのか。
……それはもちろん、アルコールの力!
今回、これを昼間っから全年齢に向けて放銃していい理屈が自分の中でまったく思いつかなかったので、企画・権利確認・コラム執筆・告知、そのすべてを完全な酩酊状態で乗り越えました! エクストリームマンガ学園初の画期的な試み!
レイプは否定しますが亜空間の存在は否定しません! そういうスタンス!
一般的にはオススメしません! 仕事中のお酒とシンナー、今年はなるべく禁止!!
《初出》
『やめてったらやめないで』 昭和60年 久保書店
《架空まさる先生情報》
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