ゴトウ先生がここ数年で異常に面白い読み切りを連発しているのに短編集が出ない、何故だ、おおかみ書房の出番だ!
ということで劇画狼さんは先月からテレビブロスでマンガ紹介コラムの連載もスタートし、完全に文化人としての地位を確立した(と思っている)ので、エロ劇画出身という立場を完全に忘れて女性誌にもヘラヘラ近づいていいじゃんということで、フィールヤングさんのご厚意に甘えまくって掲載から一年しかたってないのにアレさせてもらいました。
そしてすごいぞ『いおりとちはる』、ゴトウ先生作品の好きなところと吐きそうなところが全部詰まった最高の読み切りだ。いつも通り、誰も悪いことしてないのに世界がねじれるし、何よりも「脱がせてみたら肩幅に対してケツがすげえでデカい女、こういうズボン履きがち」という現代社会の闇にも切り込んでいる。劇画狼さんくらいのレベルになると女性がこういうのを履いていた時点でオッとなり、最後の最後で見事に世界の法則が回収された形になったので+1億点ですね。いつもそういうことを考えてマンガを読んでいるのでキャラの細かい感情の揺れや伏線には一切気付かないし、『将太の寿司』で将太が夜中に自転車をこいで築地に向かうシーンで急に岡村孝子の歌詞が背景に流れてきたのかの意味もまったく分からない。
そんなこんなでゴトウ先生は5/21発売のヤングマガジンから、『夫のちんぽが入らない』のコミカライズを開始! どう考えても怖くて困る組み合わせ、最恐の適材適所なので、みなさんヤンマガを読みましょう。
最後に、突然ですが皆さんは「脱がせてみたら女性のブラとパンツの種類が違った時の色の組み合わせ」はどんなのが好きですか。劇画狼さんの一番心に残っている組み合わせは「上がベージュで下が薄緑」で、初体験の場所が滝だったんですが、今でも滝の映像などを観るとあのベージュと薄緑の組み合わせを思い出して不思議な気持ちになりますし、正直滝の音を聞くだけでそれをすべて思い出すので滝のコストパフォーマンスは最高ということになります。で、このエピソードからうまくゴトウユキコ作品の何かに繋げてうまくオチをつける能力などはなく、ただ、思い出したから書いた。
最後にクストリームマンガ学園存続のために簡単に宣伝をしておきますが、来月6/30に出る『恐怖の口が目女』が予約開始されていますのでよろしくお願いします。「存続のために」と書いたのは、これの売り上げが悪ければ打ち切りになる的な脅しとしての意味ではなく、ただ単純に増刷がかかって儲かりたいから書いています。
次回、この企画の趣旨を理解していない人の作品がまた!
《初出》
祥伝社 FEEL YOUNG 2017年5月号掲載
《ゴトウ先生情報》
Twitter https://twitter.com/gotouyukiko
ヤンマガ作品試し読み http://yanmaga.jp/author/gotoyukiko.html
『水色の部屋』特設サイト http://www.ohtabooks.com/sp/aquaroom/
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